「 






                必要とされない太陽が
               どこかキラキラまぶしくて・・・






                                          」




        ある森で、1羽のつるとカラスが たおれている。

       空中で衝突したのか?つるもカラスもピクともしないで たおれている。

       暫くすると、雨の様な木漏れ日を浴び 微かな鼻歌と女の子がやってきた。 

       2羽の傷ついた羽をみつめ女の子は、
       やさしく抱きかかえ
       そっと、なでた。


       女の子は2羽を家で介抱することにしました。 


     一ヵ月後、つるもカラスも元の羽を取り戻し、飛び立てるぐらいに元気になりました。
    つるは女の子に自分の羽で、美しい光のようなテーブルクロスを織り、贈りました。

    女の子はとても気に入り、つるにお礼を言って 嬉しそうに微笑んだ。


    カラスは、はじめて自分の羽が真っ黒なことに 気づいた。
    こんなに真っ黒では・・・” 心が涙した・・・

    女の子にお礼も言えず、飛び出してしまった。



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     黒の物語【カラス】前半


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